こんにちは!NOGUです。
この度2022年の輸血認定医試験を受験してきましたので,
受験対策や実際に勉強したこと,試験について少し書きたいと思います!
この記事では輸血認定医試験を受験予定の先生方に向けて,
・実際の試験について
輸血認定医試験の概要
輸血認定医とは日本輸血・細胞治療学会が導入している認定制度であり、合格すると輸血医学の基礎から臨床までのエキスパートとしての輸血認定医の資格が得られます。
毎年、6月ごろに受験申請の時期があり、書類審査を通ると受験資格が得られ、以下の3つの試験を受けることになります。少し詳細と感想とともに記載します。
1.筆記試験
東京で11月頃に開催されます。
マークシート問題、計算問題、筆記問題を含むペーパーテストがあります。
巷では難易度が高く、よく対策しておかないと落ちてしまいます。
2.実技試験
実際に輸血に関わる検査を自身で行い、判定するなどの実技試験があります。
内容は医師でも実臨床で行うことのある検査が主体であり、予め自施設などで
少し練習しておいた方が良いかと思います。
3.面接
最後に面接試験が行われます。面接試験ではガチの口頭諮問ではなく、施設の輸血の実態や
自身が輸血医療にどのように関わっているか、関連学会などの参加や発表などについて、
聞かれました。自分は比較的穏やかなムードで終えることができました。
輸血認定医試験対策
実際の対策としては、筆記試験対策と実技試験対策が主体となります。
実技試験は院内の検査科の先生にお願いして直接ご指導頂き、実際に手を動かすのが良いと思います。
以下、筆記試験対策について述べます。
私は、まず対策として日本輸血・細胞治療学会認定医制度指定カリキュラム(改訂第4版)を
読みました。こちらは学会認定のカリキュラムとなっているため、基本的にはこの本から
筆記問題が出てくると考えられたからです。
実際、カリキュラム内容からの出題がいくつかありました。が、問題として、このカリキュラム400ページ越えの超大作であり、なかなか通読するのは根気が要ります。
そこで、カリキュラムをベースとしつつも実際に読んでおすすめできる参考書を以下にまとめました。
よくわかる輸血学 第3版
よくわかる輸血学 第3版〜必ず知っておきたい輸血の基礎知識と検査・治療のポイント 大久保 光夫
まずはこちら、カリキュラムの半分未満のページ数ですが、巻末に試験対策問題もついていて
かなりサクッと読める割には勉強になります。少し注意すべき点として2018年に書かれているので
内容が一部古くなっている部分があるため、そこは気をつけるポイントですが、読んでおいた方が良い1冊です!
実践! 輸血療法Q&A
2冊目はこちら、こちらは輸血に関する実臨床での知識がQ&A形式になっており、
カリキュラムには沿っていないも、輸血療法のスタンダードが学べる1冊。
読み物としてスムーズに頭に入ってくるため試験でも役立つ部分がありました。
カリキュラムを辞書として、上記2冊を読んで試験に臨みました!
実際の試験について
では、これらの対策をして実際の試験ではどうだったかというと、
ざっくり問題形式を振り返ると、
1問目〜70問目 マーク式選択問題(計算問題も含まれていました)
70問目〜80問目 記述問題(穴抜けを含めたワード回答式)
の合計80問で試験時間は2時間でした。
結果マーク式,記述部分ともに8割以上は問題なく解くことができたと思います。
敢えて準備しておいた方が良かったものとして、カリキュラムの冒頭に輸血の歴史が
まとめられていて、例年そこから歴史問題が出題されるのですが、
歴史問題わかりませんでした(笑)
カリキュラム使ってしっかり覚えておくのは歴史問題!と言えると思います。
他は全般的に満遍なく出たという印象でしたが、
比較的各論(再生医療やウイルス系の問題)は少ないと感じましたし、
近年発展が目覚ましいCAR-T細胞療法についての問題はありませんでした。
今後これらの問題も加わってくるのかと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回、受験前に過去に受験された方の情報をネットで探したのですが、
ほぼ皆無であり、今回記事にしてみることにしました。
受験者数も少ない試験ですが、今後受験される先生の役に立てると嬉しいです!
ここには載せられませんので,さらに情報が欲しい方は是非ご連絡ください.
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