医学部生の参考書

免疫学おすすめ教科書10選【2024年最新 医学生研修医向け】

医学部生の参考書

 

ノグさん

皆さんこんにちは現役内科医兼,医学書オタクのNOGUです.
今回は免疫学を学ぶ時に役立つ教科書を厳選してご紹介します.

この記事は

免疫学を勉強したいけどおすすめの参考書は?

という医学生や若手医師、研究者に向けて,厳選した10冊をご紹介します!

1. もっとよくわかる!免疫学

もっとよくわかる 免疫学 実験医学別冊 河本 宏

もっとよくわかる 免疫学 実験医学別冊 河本 宏

基礎から応用部分までを絶妙なボリュームで、でもしっかりと学ぶことができる河本先生の1作です。独自のイラストが各所で理解をサポートしつつ、他の免疫学書と比較してもページ数は少なめで一気読みできるのがオススメポイントです。医学生だけでなく医師にとっても臨床免疫学まで触れられているので、一通りをおさらいするときはこの本がベストです。

必須度  ★★★★★★★★★★
必修度  ★★★★★★★★★★
おすすめ度★★★★★★★★★★

2. 好きになる免疫学 第2版

好きになる免疫学 第2版 KS好きになるシリーズ 萩原 清文

好きになる免疫学 第2版 KS好きになるシリーズ 萩原 清文

上の本がいきなりとっつきにくいと感じた方はこちら。いわゆるスキメンというやつです。免疫学の大筋はしっかりと記載されており、枝葉はもっとよくわかる免疫学で学ぶのが良いでしょう。初学者の最初の1冊としてはベストです!

必須度  ★★★★★★★☆☆☆
必修度  ★★★★★★★★★★
おすすめ度★★★★★★★★★☆

3. 免疫ペディア〜101のイラストで免疫学・臨床免疫学に強くなる!

免疫ペディア〜101のイラストで免疫学・臨床免疫学に強くなる 熊ノ郷 淳

免疫ペディア〜101のイラストで免疫学・臨床免疫学に強くなる 熊ノ郷 淳 

こちらは少し上2冊とは内容が異なり、免疫学の基礎的な部分というよりは、資料集的な存在。アレルギーや腸内細菌、免疫不全などの詳細が各章数ページにまとめられており、幅広く網羅できる1冊。通読しても、気になる部分だけ飛ばし飛ばしに読むのでも使えます。

必須度  ★★★★★★★☆☆☆
必修度  ★★★★★★★★☆☆
おすすめ度★★★★★★★★☆☆

4. 免疫生物学(原書第9版)

免疫生物学 原書第9版 笹月 健彦

免疫生物学 原書第9版 笹月 健彦 

こちらは世界中の免疫学を学ぶ人に愛されているベストセラーである2大巨塔のうちの1つ、Janeway’s immunobiology第9版の日本語訳バージョンの1冊。大判で厚めですが、免疫学を0から100まで学べます。図も多くわかりやすく記載されています。通読するのはなかなか時間がかかりますが、網羅度はMAXレベルですので免疫学の道を進むと決めたら必ず通る道です。

必須度  ★★★★★★★★★★
必修度  ★★★★★★★★★★
おすすめ度★★★★★★★★★★

5. 分子細胞免疫学 原著第10版

分子細胞免疫学 原著第10版 アバス リックマン ピレ Abul Abbas Cellular Molecular Immunology Abul Abbas

分子細胞免疫学 原著第10版 アバス リックマン ピレ Abul Abbas

Cellular Molecular Immunology Abul Abbas

2大巨塔のもう一つがこちら。世界的ベストセラーのCellular and Molecular Immunologyの日本語訳版。免疫、分子生物学が網羅されていて、図もとても多くわかりやすく書かれています。個人的には最新版を原著で読んだのですが、とても読みやすい1冊なので原著(最新版)のほうも載せておきます。第10版の日本語版も2022年の年末に発売となりました!!

必須度  ★★★★★★★★★★
必修度  ★★★★★★★★★★
おすすめ度★★★★★★★★★☆

6. 標準免疫学 第4版

標準免疫学 第4版 宮坂 昌之

標準免疫学 第4版 宮坂 昌之

昨年4月に最新版が出ました、標準シリーズです。内容はかなり詳細に書かれていますが、初学者が少しとっつきにくいかなと思う部分もあります。ある程度免疫学を勉強してから読むのと理解が深まって良いかと思います。逆にある程度知識がある場合はおすすめで、知的好奇心をくすぐってくれる1冊です。

必須度  ★★★★★★☆☆☆☆
必修度  ★★★★★★★☆☆☆
おすすめ度★★★★☆☆☆☆☆☆

7. エッセンシャル免疫学 第4版

エッセンシャル免疫学 第4版 平野俊夫

エッセンシャル免疫学 第4版 平野俊夫

医学部試験などレベルであれば、十分な情報は網羅されているのではないかと思う1冊です。初学者は読みやすくある程度の期間で一通りを勉強できるかと思います。ただ、個人的にはもっとよくわかる免疫学や免疫生物学があると、600ページあるので、この本の立ち位置は難しいなと思います。
2023年9月に4版がでましたね!最新です!

必須度  ★★★★★☆☆☆☆☆
必修度  ★★★★★☆☆☆☆☆
おすすめ度★★★★☆☆☆☆☆☆

8. 医系免疫学 改訂16版

医系免疫学 改訂16版 矢田 純一

医系免疫学 改訂16版 矢田 純一 

いわゆるイケメン、です。免疫学を網羅できるだけでなく、基礎研究や臨床まで非常に深く書かれています。ただ書き方が特徴的で,求めているレベルに応じて読む部分を変えることができるような構成になっています。ただ手にとればわかる厚さでダントツの1000ページ超えなので、私も隅々までは読めていません。が、詳しくなりたいと思った部分は非常に深く学ぶことができます。矢田先生がお一人で書かれており、訳本でもないところはおすすめポイントですね。

必須度  ★★★★★★★☆☆☆
必修度  ★★★★★★★★★☆
おすすめ度★★★★★★★★★☆

9. がん免疫ペディア〜腫瘍免疫学・がん免疫療法の全てをまるごと理解!

がん免疫ペディア〜腫瘍免疫学・がん免疫療法の全てをまるごと理解 吉村 清

がん免疫ペディア〜腫瘍免疫学・がん免疫療法の全てをまるごと理解 吉村 清 

免疫ぺディアの腫瘍免疫学バージョンです。免疫ぺディアと同様社会科の資料集的な扱いですが、幅広い項目がコンパクトにまとめられていて情報量は十分なので、参考書で持っておいて適宜興味のある部分を読み込んでいくのをおすすめします。近年発展が著しいがん免疫療法の分野に詳しくなれる1冊です。

必須度  ★★★★★★☆☆☆☆
必修度  ★★★★★☆☆☆☆☆
おすすめ度★★★★★★☆☆☆☆

10. 病気がみえる vol.6 免疫・膠原病・感染症

病気がみえる vol 6 免疫・膠原病・感染症 医療情報科学研究所

病気がみえる vol 6 免疫・膠原病・感染症 医療情報科学研究所

最後はやはり病みえです。実臨床の疾患メインで、免疫と関連する感染症や膠原病疾患も一緒にまとめられています。免疫学を学ぶというよりは免疫疾患を学びながら,基礎の部分もサクッと学ぶことができます。国家試験でも役立つので医学生は買っといて損なしです。

必須度  ★★★★★★★★★★
必修度  ★★★★★★★★★★
おすすめ度★★★★★★★★★★

いかがでしたか.
免疫学習得を目指す医学生,若手医師は是非参考にしてくださいね!

他にもこんな参考書が役に立つなどあればコメントお待ちしております!

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